米アップルの元エンジニア2人が立ち上げた新興企業のAevaはこのほど、自動運転車(自動走行車)向けの次世代のセンサーシステムを発表した。ライダー(レーザー光線を使った距離計測技術、Lidar)とレーダー、マシンビジョン、動作検知を組み合わせ、コンパクトな1つのパッケージに収めたもので、200メートル先の物体を検知することが可能という。ロイター通信などが1日付で伝えた。


カリフォルニア州マウンテンビューに本社を置くAevaは昨年設立。共同創業者の Soroush Salehian氏とMina Rezk氏はエンジニアとしてアップルの自動運転プロジェクト「タイタン(Titan)」にかかわっていた。

新開発のセンサーシステムはティッシュ箱ほどの大きさで、それ自体が自動運転のコンピューティング機能を持つのではなく、膨大なデータを収集し、センサーフュージョンを行わずに自動運転システムに送るもの。価格は200~300米ドルで、求める自動運転の水準に応じて、ルーフなどに最多で5個搭載するという。

Aevaの従業員数は約50人で、ベンチャーキャピタルのカナン・パートナーズやラックス・キャピタルなどから4500万米ドルの資金を調達。同社は自動車メーカー数社と開発に取り組んでいるという。

2018/10/2

 

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