英マクラーレン・オートモーティブは14日、5000万ポンド(約73億8000万円)を投じてイングランド北部ヨークシャーのシェフィールドに建設したマクラーレン・コンポジット・テクノロジー・センター(MCTC)を開所したと発表した。軽量のカーボンファイバー(炭素繊維)製シャシーなどを製造する。開所式には、ウィリアム王子とキャサリン妃も立ち会った。


ロイター通信によれば、同社はこれまで、カーボンファイバー製シャシーをオーストリアの自動車部品メーカー、Mubea Carbo Techに委託していたが、英国の欧州連合(EU)離脱(ブレグジット)の決定に先立ち、自社生産することを決めていた。

MCTCは2020年からフル稼働する見通し。200人以上の雇用が創出される。

マクラーレン・オートモーティブのフルーイット最高経営責任者(CEO)はロイターに対し、カーボンファイバー製シャシーの生産を自社工場で行うことにより、コスト管理が容易になり、コスト削減につながると説明。サプライチェーンにとっても恩恵をもたらすとしている。MCTCのフル稼働により、マクラーレンの部品の国内調達率は約58%に引き上げられるという。

2018/11/15

 

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