仏PSAグループは22日、インドの複合企業であるCKビルラグループ傘下のエンジン・トランスミッションメーカーであるAVTEC(アブテック)との合弁会社であるPSAアブテック・パワートレインがインド南部のタミルナド州ホスールで新工場を開所したと発表した。トランスミッションやエンジンを生産する。


投資額は60億ルピー(約96億円)で、新規雇用創出は800人となっている。第1期投資ではトランスミッションを製造することになっており、年産能力は30万台分。第2期投資ではインドの排ガス規制であるバーラトステージ6(BS6)に準拠したエンジンを製造することになっている。エンジンの年産能力は20万基を予定している。

■PSAグループ外への供給も想定
PSAアブテック・パワートレインは2017年の設立で出資比率は折半。PSA向けに製品を供給する目的で設立されたが、PSA以外の国内外の自動車メーカーに供給することも目指している。

PSAは昨年1月にインド市場へ復帰すると発表。ビルラグループとの合弁会社を2社設立し、2020年から生産・販売を開始するとしていた。AVTECとの合弁のほかに、ビルラ傘下の自動車メーカーであるヒンドゥスタン・モーターズとの合弁会社を立ち上げ、完成車の生産と流通を担うとしていた。だが、今月21日にはPSAがインドでの生産計画を1年間延期したとの憶測が報じられており、不透明感が強まっていた経緯がある。

2018/11/26

 

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