ドイツの自動車部品・産業機械メーカー大手シェフラーはこのほど、電気モーター量産用機械の大手メーカーでる独Elmotec Statomat Holdingを買収する契約を締結したと発表した。電動モビリティー戦略の一環として、電気モーター製造分野の技術と工業化の専門知識を強化する狙いがある。買収額は公表していない。買収手続きは2019年第1四半期(1~3月)中に完了する予定。


Elmotec Statomatは、巻線技術の分野で独自の専門技術を保有。主にステーター(固定子)の生産に注力し、革新的な巻線技術により、電気モーターの製造で市場をけん引している。特に波巻線の技術は、電力密度と効率性、効果的な量産の点で、電動モビリティーの今後の発展における主要分野と見なされているという。17年の売上高は約4000万ユーロ(約51億4000万円)で、約200人を雇用する。

シェフラーは今回の買収により、電気モーターとステーターの製造事業を拡大する考え。同社は昨年12月、高性能電気モーターを製造する独コンパクト・ダイナミクス(Compact Dynamics)の株式49%を独セミクロンから取得し、完全子会社化している。

2018/12/6

 

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