カナダの自動車部品大手マグナ・インターナショナルは18日、自動車用座席の骨格やフロアラッチシステムなどを製造するスペイン企業のVIZA Gecaを買収すると発表した。自動運転車やライドシェアなどを想定した座席を実現するうえで重要な知的財産権や技術を持つことを評価したとしている。買収価額については公表していない。


VIZAはスペインのほかにチェコとモロッコ、メキシコに工場を保有しており、従業員数は約1100人。主な顧客はフォルクスワーゲン(VW)やPSAグループ、ルノー・日産アライアンスで、2017年の売上高は1億2500万ユーロ(約160億円)だった。

マグナはVIZAが保有するフロアラッチシステムと折り畳み式のシートの関連特許を高く評価しており、これらの知財と技術が柔軟にレイアウトを変更できる座席システムの開発に寄与すると判断したと。買収手続きは2019年の第1四半期(1~3月)中に完了させたい意向だ。

2018/12/19

 

2週間無料お試し購読 購読を開始する