自動車部品大手の米ボルグワーナーは4日、サーモスタット事業を同業の英アーリントン・インダストリーズに売却すると発表した。売却価額は2400万ユーロ(約30億円)で、2019年の第1四半期(1~3月)中に手続きを完了させる予定だ。


今回の取引にはボルグワーナーが2014年に買収した排ガス再循環(EGR)システム製造の独グスタフヴァーラー(Gustav Wahler)の一部事業所やドイツのバーデン=ヴュルテンベルク州オーバーボイインゲン工場、ブラジルのサンパウロ州ピラシカード工場も含まれる。

サーモスタット事業の2018年の売上高は1億1000万ユーロ(約136億円)と見込んでいるものの、同社はエンジン車とハイブリッド車(HV)、電気自動車(EV)の駆動系統に集中するため、サーモスタット事業はコア技術にならないと判断し、売却を決めた。今回の売却により、2000万~3000万米ドルの特別損失を計上するとしている。

2019/1/7

 

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