ダイムラーは18日、メルセデス・ベンツの乗用車をエジプトで現地生産させる方向で検討を進めていると発表した。地元企業が建設する新工場に生産を委託する見通しだ。

パートナーとなる地元企業の名称や生産能力、生産する車種、投資額、新規雇用創出などについては公表していない。その一方で、同社はエジプト政府に対してモビリティーの電動化や自動運転技術などに関する知見を提供し、エジプト政府が推進するスマートシティ構想を支援すると表明した。ただし、具体的な協定などを正式に締結するには至っていないとしている。

同国のアッシーシー大統領は「メルセデス・ベンツによるエジプトでの乗用車生産を歓迎したい。経済改革プログラムと自動車産業を発展させるための各種政策などの成果が現れた」と述べた。

ダイムラーは1999年メルセデス・ベンツ・エジプトを設立し、輸入車の流通販売業務を推進している。現在の従業員数はディーラー店舗などの間接的な雇用を含めて1000人以上に上るとしている。

2019/1/21