自動車部品・化学品大手の独フロイデンベルクグループはこのほど、傘下のフロイデンベルク・シーリング・テクノロジーズがリチウムイオン電池メーカーの米XALTエナジーを買収したと発表した。フロイデンベルクは昨年3月にXALT株の31.8%を取得しており、今回の取引によって出資比率を50.1%に引き上げ、子会社化した。買収価額については公表していない。


XALTはミシガン州ミッドランドに本社工場を保有しており、主に商用車メーカー向けに電池セルや電池パックなどを製造している。本社工場の敷地面積は4万平方メートル。同州ポンティアックには研究開発(R&D)センターも置いている。

XALTの主な顧客はバス製造大手のニューフライヤーだが、ゼネラル・モーターズ(GM)やフォード・モーター、フィアット・クライスラー・オートモービルズ(FCA)が加入している米国先進電池コンソーシアム(U.S. Advanced Battery Consortium)とも協業を進めている。同コンソーシアムは昨年9月にXALTとスタート・ストップ車向けの電池システムを共同開発すると発表していた。

■完全子会社化も視野に
フロイデンベルクは将来的にXALTを完全子会社化することも視野に入れており、今回の契約には残りのXALT株をすべて取得することも可能なオプション条項も盛り込んだとしている。

さらに今後は電気自動車(EV)向けのモーターや燃料電池車(FCV)のパワートレインなどの事業も拡大したい意向だ。

2019/2/7

 

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