仏PSAグループ傘下の独オペルは14日、ロシア市場に復帰し、首都モスクワ南西180キロメートルに位置するカルーガにあるPSAの工場で今年第4四半期(10~12月)に生産を開始すると発表した。オペルは2015年、当時の親会社だった米ゼネラル・モーターズ(GM)とともにロシア市場から撤退していた。


■3車種のうち2車種がロシア生産
オペルは今年、ロシアで3車種を発売する計画で、このうち2車種をPSAのカルーガ工場で生産する。発売するのはスポーツタイプ多目的車(SUV)の「グランドランドX」と新型のミニバンの「ザフィーラ・ライフ(Zafira Life)」、商用バン「ヴィヴァーロ(Vivaro)」で、このうち独アイゼナハ工場で生産するグランドランドX以外の2車種をロシアで生産する。

オペルはロシア事業を今後数年間かけて徐々に強化する方針で、ラインアップの拡充を計画。詳細は追って発表するとしている。同社のローシェラー最高経営責任者(CEO)は「ロシアは巨大で、戦略的に重要で魅力的な市場。多くの可能性を秘めている」と述べている。オペルはロシア国内の主要都市で計15~20社のディーラーと提携する計画。

2019/3/15

 

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