フランスのプラスチック部品メーカー、ノバレス(Novares)は23日、傘下のノバレス・ベンチャー・キャピタル・ファンドが、ベルギーに本社を置くフレキシブル・プリンテッド・エレクトロニクスのクワッド・インダストリーズ(Quad Industries)の少数株を取得したと発表した。出資額は非公表。ノバリスはクワッドとともに乗用車の内装向けの直感的インテリジェント・インターフェース(intuitive intelligent interface)を開発するとしている。


クワッドはスロバキアに生産拠点を持ち、応用電子機器の開発に取り組んでいる。消費者、産業向けのアプリケーションのためのユーザーインターフェースとコントロールパネルを専門としており、近年はフレキシブルなセンサーソリューションなどのプリンテッド・エレクトロニクス分野の事業を拡大してきた。

ノバレスとクワッドは昨年5月に共同開発契約を締結。ノバリスのオープンイノベーションラボ内で先進のユーザーエクスペリエンス・プロジェクトに共同で取り組んでおり、クワッドの技術はすでに、ノバレスのデモカー「Nova Car#1」に組み込まれているノバレスの「Touch'N Play」のコンセプトに統合されている。

■6月にパリで新型デモカー発表
両社は6月25日に仏パリで発表する予定の「Nova Car#2」用の直感的なインテリジェント・インターフェースの開発に取り組んでいる。両社の将来的な共同開発には、近接検知、ジェスチャ-制御、ドライバーのバイタルサイン監視、伸縮可能なセンサーなどのクワッドの技術が含まれるという。

2019/4/25

 

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