新興企業の米アメリカン・バッテリー・ソリューションズ(ABS)は20日、独ロバート・ボッシュ傘下のロバート・ボッシュ・バッテリー・システムズから電気自動車(EV)向け高電圧電池システムの資産を買収する契約を締結したと発表した。買収額などの詳細は公表していない。


ABSはロバート・ボッシュ・バッテリー・システムズの高電圧電池システムの試験研究室を取得するとともに、米ミシガン州レイクオリオンにある電池パックの試作品の組立所とオフィスをリースする。ABSはまた、ロバート・ボッシュ・バッテリー・システムズが米オハイオ州スプリングボロに保有するリチウムイオン電池パックの組立施設を取得する。同施設では2009年から自動車産業向けにリチウムイオン電池パックを供給している。

ABSは、投資会社の米KCKグループから財政支援を受けており、オハイオ州の生産拠点でこれまでに6万個の電池パックを製造。ゼネラル・モーターズ(GM)やフィアット・クライスラー・オートモービルズ(FCA)、BMW、ダイムラーなどの開発プログラムにも参画しているという。

2019/5/22

 

2週間無料お試し購読 購読を開始する