自動運転技術を開発する新興企業の米オーロラ(Aurora)は23日、ライダー(レーザー光線を使った距離計測技術、Lidar)技術の開発会社であるブラックモア・センサーズ&アナリティクス(Blackmore Sensors and Analytics)を買収すると発表した。買収額については公表していない。


ブラックモアは米モンタナ州ボーズマン(Bozeman)に本社を置くベンチャー企業で、FMCW(周波数変調連続波)レーダーを用いた次世代のライダーを開発している。FMCWレーダーは周波数が変調した連続波を送信し、送信波と反射波の周波数の差から対象物との距離や速度、移動している方向を求めることができる。ブラックモアのライダーは自車に向かってくる対象物と自車から離れていく対象物を色分けしてディスプレーに表示することも可能とされる。

■トヨタとBMWのVCが出資
ブラックモアのウェブサイトによれば、これまでにトヨタ自動車とBMWのベンチャーキャピタル子会社からの出資を受けてきた。だが、オーロラによる買収がトヨタやBMWとの関係に影響するかどうかについては説明していない。

買い手のオーロラは2016年の設立で、すでにフォルクスワーゲン(VW)、現代自動車とそれぞれ自動運転プラットフォームの開発を進めてきた。オーロラの共同創業者であるクリス・アームソン氏はかつてアルファベットで自動運転プログラムの開発チームのトップを務めたことで知られている。

2019/5/24

 

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