トルコの自動車輸出業者を代表するウルダー自動車産業輸出業者協会(OIB)は、16日から22日まで西アフリカのコートジボワールとガーナに貿易使節団を派遣している。両国向けの輸出を強化する狙いがある。


貿易使節団には、トルコ企業13社から16人が参加する。コートジボワールとガーナは主に中国と米国、日本、豪州、台湾、インド、インドネシアから製品を輸入している。トルコ企業は今回の訪問で、電池やエンジンガスケット、ブレーキライニング、ショックアブソーバー、ベローズ、コンプレッサー、トラック用スペアパーツなど、幅広い製品群を紹介する。

■コートジボワール向けの輸出額が急増
コートジボワールの年間輸入額は7億米ドルに上る。自動車産業が存在せず、乗用車と商用車が主な輸入品のひとつとなっている。自動車の保有台数は約100万台で、今後5年間で5万台を更新する計画。このため毎年、約2億2500万ユーロ(約274億円)を投資する計画という。

トルコのコートジボワール向け自動車関連輸出額は、2014年の450万米ドルから18年には1020万米ドルに増加している。

■ガーナ向け輸出はFTAの恩恵見込む
ガーナの人口は約3000万人で、国内総生産(GDP)は430億米ドル。自動車の保有台数は約100万台で、年間の乗用車の輸入額は約20億米ドルに上る。

トルコのガーナ向けの自動車関連輸出額は14年が1400万米ドル、18年が1320万米ドルと横ばいだが、両国が自由貿易協定(FTA)を締結したことから、トルコは今後、ガーナ向けの自動車輸出が増えると見込んでいる。

2019/6/18

 

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