カナダの自動車部品・完成車受託生産大手マグナ・インターナショナルは24日、中国の国有自動車メーカー大手である北京汽車集団傘下の電気自動車(EV)メーカーの北汽新能源汽車(BJEV)と合弁事業の枠組み合意に達したと発表した。2020年中にEVの共同生産を開始するとしている。
北汽新能源汽車とマグナは昨年6月に合弁事業で基本合意し、今年1月にエンジニアリング会社のマグナ衛藍新能源汽車技術(鎮江)有限公司(本社:江蘇省鎮江市)と新エネルギー車(NEV)試験センターの開業式典を開催。今年6月に北京汽車集団傘下の既存工場である北汽(鎮江)汽車(本社:江蘇省鎮江市)を再編し、電動乗用車製造の合弁会社に衣替えすると表明した。20億元(約315億円)を投資して施設を改修し、年産能力15万台の生産ラインを設置するとしていたが、その際には生産開始の時期については明言していなかった。
■年産能力は18万台、受託生産にも対応
だが、今回の発表では合弁工場の生産能力は年間18万台とされ、2020年の後半に生産を開始すると明言しており、まずは北汽新能源汽車の高級ブランド「ARCFOX」のモデルから生産を開始すると表明した。中国の関係当局からの承認は今年の第4四半期(10~12月)中に得られる見通し。
また、北汽新能源汽車以外の自動車メーカーからのNEVの受託生産も請け負うとしている。
2019/7/25