独フォルクスワーゲン(VW)傘下のポルシェは21日、傘下のベンチャーキャピタルのポルシェ・ベンチャーズを通じ、短波長赤外線(short-wave-infra-red=SWIR)を利用したイメージセンサーを開発するイスラエルの新興企業トライアイ(TriEye)の少数株を取得したと発表した。出資額は公表していない。TriEyeは調達した資金を製品開発と事業拡大に充てるとしている。ロイター通信が伝えた。


トライアイは2017年の設立。同社が開発したSWIRセンサー技術は、ほこり、霧、暗い条件、雨などの視界が悪い条件で視認能力を向上させ、先進運転支援システム(ADAS)や自動運転機能を搭載した車両の安全性を高める。SWIRセンサーは高コストだが、同社は特許出願中の技術により、現在の数分の1のコストでSWIRのHD(高精細度)カメラを製造できるとしている。同社は2020年に製品サンプルを発表する予定。

ポルシェ・ベンチャーズは、顧客体験やモビリティ、デジタルライフスタイル、人工知能(AI)、ブロックチェーン、VR(仮想現実)、AR(拡張現実)に関連した事業への戦略的投資を進めていると述べている。

2019/8/22

 

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