自動車部品大手の米クーパー・スタンダードは22日、原材料の調達部門をグローバル化し、一元的に管理する組織改変を実施したと発表した。購買プロセスを単純化し、同社全体でコモディティ調達の効率化を図るとしている。


同社の原材料調達額は年間20億米ドルで、樹脂材料とゴム、金属、その他の4分野に分類された34品目を調達している。各品目の調達業務で経験を積んだ担当者がグローバルに一括して調達業務を管理することでコスト削減につなげる狙いがある。

■AIで相場をリアルタイムに把握
このために最新のITツールやAIなども導入し、各原材料の相場をリアルタイムで把握できる仕組みも構築し、継続的に改善を進めるとした。

同社は米ミシガン州ノバイに本社を置く。タイヤ大手のクーパーから自動車部品事業が分離され、2004年に設立された。ドアやボディ、サンルーフのシーリング部品のほか、燃料系統、油圧機器や防振装置関連製品などを主力製品としている。21カ国に拠点を置き、約3万人を雇用している。

2019/8/23

 

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