マレリは8月30日、中国の上海海立集団(Shanghai_Highly_Group)と戦略的パートナーシップを締結したと発表した。これに基づき、マレリは、日立グローバルライフソリューションズの空調事業と米ジョンソンコントロールズの合弁会社、ジョンソンコントロールズ日立空調(JCH)と株式譲渡契約を締結し、上海海立とJCHの合弁会社である上海海立新能源技術(hanghai_Highly_New_Energy_Technology=HNET)の株式を取得する。出資額や出資比率は公表していない。同取引は9月末までに完了する予定。


HNETは2016年の設立で、上海市に本社を置き、乗用車・商用車向け電動コンプレッサー(EDC)を生産している。協業によりマレリは、電動車の空調ソリューションに不可欠なシステムであるEDC事業を強化する。

マレリは今回の出資について、中国市場への強い足掛かりをもたらし、電動化技術への投資を促進するという同社の将来的な成長戦略の2つの重点分野の発展に寄与するものと説明している。

■コンプレッサーと空調事業の合弁設立に向け協議
HNETへの出資に加え、マレリと上海海立は、マレリが保有するコンプレッサーと空調事業を運営するための合弁会社を設立する覚書に合意した。同覚書は取引に関する詳細協議を行う意図に合意したもので、2020年1月の最終合意調印を目指し、さらなる協議を続けるという。

マレリはカルソニックカンセイと伊マニエッティ・マレリの統合により誕生。欧州と米州、アジア太平洋地域に約170の工場と研究開発拠点を有し、埼玉県さいたま市と伊コルベッタに事業本社を置いている。

2019/9/2

 

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