独フォルクスワーゲン(VW)は6日、スウェーデンの新興の電池メーカー、ノースボルト(Northvolt)との合弁会社を設立したと発表した。出資比率は折半となっている。


新会社は独北西部ニーダーザクセン州ザルツギッター(Salzgitter)に電池セルを製造する本社工場を置く。2020年中に建設を開始し、2023年末か2024年初に開所する予定。当初の生産能力は16ギガワット時(GWh)で、将来的には24GWhまで拡張する余地を持つとされている。

VWとノースボルトは今年6月に合弁会社の設立とVWによるノースボルトへの出資で合意。VWの拠出総額は9億ユーロ(約1061億円)で、ノースボルトへの20%出資と今回の新工場建設費用が含まれている。

■VWだけの電池需要は欧州で150GWhに
VWは今後10年間に70モデルの電動車を市場投入する方針で、2025年にはVWだけの電池需要が欧州で150GWh、アジアでも150GWhに達する見込み。

一方、ノースボルトのカールソン最高経営責任者(CEO)は今年6月の時点で2030年までに電池の生産能力を150GWhに引き上げる考えを示していた。同CEOの前職は、米EV大手テスラの調達担当幹部で、16年にノースボルトを設立した。

2019/9/9

 

2週間無料お試し購読 購読を開始する