トヨタ自動車は17日、米テキサス州サンアントニオ市にあるトヨタ・モーター・マニュファクチャリング・テキサス(TMMTX)の工場で2021年までに3億9100万米ドルを投資すると発表した。同工場はピックアップトラックの「タンドラ」と「タコマ」を生産している。



同社は今回の投資について「ライトトラックへの高い需要が続く米国の市場環境を踏まえたうえで、TMMTXの中長期的な競争力向上を目指す」ための措置と説明。新しい生産設備の導入など工場の刷新を進めるとしている。また、今回の投資は、2017年1月と2019年3月に公表した、2017年から2021年までの5年間で約130億ドルを米国に投資するとした計画に含まれると付け加えた。

同工場では現在、3200人を雇用しており、同工場内に進出した23社のサプライヤーの従業員を含めると7200人以上が勤務しているという。

■アイシンAWが新工場建設を発表
トヨタによるTMMTXへの投資とは別に、トヨタグループのアイシン・エィ・ダブリュ(AW)も同日、テキサス州シボロ市に新工場を建設することを正式発表した。新工場建設にともない、同社は2023年までの5年間で約4億米ドルを上限とする投資と、約900名の新規雇用を予定している。

トヨタ・モーター・ノースアメリカ(TMNA)で上級副社長兼CAO(最高総務責任者)を務めるクリス・レイノルズ氏は「当社はテキサス州においても2003年より生産事業を拡充してきた。トヨタは米国における10の工場、1500の販売店ネットワーク、そして広範囲にわたるサプライチェーンやその他のオペレーションにより、直接・間接含めて47万5000人以上の雇用を生み出している。今後も米国事業への投資を続けていくだろう」と述べた。

2019/9/18

 

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