独フォルクスワーゲン(VW)傘下のチェコの自動車メーカー、シュコダは18日、チェコ北部のクヴァシニ(Kvasiny)工場に「dProduction」を導入したと発表した。マルチメディア情報の提供を通じて工員が生産工程を正しく実行することを支援するとともに、生産工程の変更を工員に通知し、品質管理の証明としても機能する。これにより生産工程のミスが減り、時間とコストの削減につながる。さらにデジタルマニュアルの導入により、膨大な紙の書類が削減される。


dProductionは、デジタル化によっての製造業の革新を目指す「インダストリー4.0」の一環。dProductionのシステムはタッチスクリーン端末をベースにしており、工員は各ステーションで各自のIDカードを使用して必要なすべての情報に素早くリアルタイムでアクセスすることが可能。

シュコダは4月、約120万ユーロ(約1億4000万円)を投資し、クヴァシニ工場の2つの組立ラインの1つにdProductionを導入した。同社は同組立ラインで中型セダンの「スペルブ(SUPERB)」とスポーツタイプ多目的車(SUV)の「コディアック(KODIAQ)」を生産している。

■初のPHV「スペルブiV」の量産開始
シュコダは同日、dProductionを導入した組立ラインで同ブランド初のプラグイン・ハイブリッド車(PHV)である「スペルブiV(SUPERB iV)」の量産を開始したと発表した。2020年初めの市場投入を予定している。

スペルブiVは1400cc「TSI」ガソリンエンジンと電気モーターを搭載。EVモードでの航続距離(WLTPサイクル)は56キロメートルで、ガソリンエンジンとの組み合わせで最長930キロに達する。

2019/9/20

 

2週間無料お試し購読 購読を開始する