ロシアの商用車メーカーのGAZグループはこのほど、内燃機関車から電気自動車(EV)への換装を主力事業とする独ElektroFahrzeuge-Stuttgart(シュツットガルトEV)に、小型商用車「ガゼル・ネクスト(GAZelle Next)」を供給すると発表した。すでに同モデルをベースにしたフラットベッドのEVトラック「E35」の生産が開始されており、独カールスルーエ市で今月26~29日に開催される商用車見本市「NUFAM」で世界初公開される。今年の第4四半期(10~12月)中に欧州向けに販売を開始する。


E35は、従来比で40%以上高い170ワット時毎キログラム(Wh/kg)のエネルギー密度を持つ次世代型リン酸鉄リチウムイオン電池を搭載しており、航続距離は200キロメートル。顧客の要望に応じて120~244キロワット時(kWh)の電池を搭載することも可能という。最大積載量は約1トン。

シュツットガルトEVはEVトラックの開発や製造、換装を主力事業とする企業で、これまでに約200台の内燃機関車をEVに換装してきた実績がある。同社は16年に中国の投資会社の北京中環投資管理有限公司の傘下に入っている。

2019/9/26

 

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