ドイツの鉄鋼・工業製品メーカー、ティッセンクルップ(ThyssenKrupp)は27日、ハンガリーの石油・ガス大手MOLグループと同国北東部のティサウーイヴァーロシュにポリオールの生産拠点を建設すると発表した。ポリオールは自動車をはじめとする多くの産業で使用されるプラスチック原料。新工場は2021年に試運転を開始する予定で、年間で20万トンを生産する計画。


新工場の建設費は12億ユーロ(約1417億円)で、MOLにとって過去最大の投資。これによりMOLは原油抽出からポリオール生産までを手掛ける中・東欧で唯一の企業になる。

ティッセンクルップは1999年、ハンガリーの首都ブダペストに子会社を設立。2013年には北西部ジェール(Gyor)のフロントおよびリア・アクスル(車軸)工場を開所し、18年にはブダペスト近郊のJaszfenyszaruの工場でカムシャフトの生産を開始。北東部デブレツェン(Debrecen)の工場ではスプリングとスタビライザーを生産している。今年6月には南西部ペーチュ(Pecs)にエンジン部品と電気モーター部品を生産する新工場を建設すると発表しており、20年末から生産を開始する予定。

2019/9/30

 

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