ドイツの特殊化学品メーカーのランクセス(LANXESS)はこのほど、中国・江蘇省常州市で新たなコンパウンディング工場を開所したと発表した。自動車分野と電機電子業界向けのエンジニアリングプラスチック「デュレタン(Durethan)」と「ポカン(Pocan)」を製造する。投資額や従業員数などは公表していない。


ランクセスのHubert Fink取締役は開所式で「自動車業界では新モビリティ分野において、今まで以上に軽量素材の重要度が増している」と語り、新工場はそうした業界のトレンドに応えるために建設したと述べた。

同工場では計量から溶融、混合、冷却、造粒、ペレット冷却、パレタイジングまで、製造工程全体を合理化している。例えば計量システムには複数のロスインウエイト式連続供給装置を採用し、ペレット加工システムは全自動で供給と搬送を行うことが可能。高温ストランドは押出機から押し出された後、コンベヤーに乗せる前に自動的に冷却水槽で完全に冷却され、ペレタイザーで造粒される。

そのほか同工場では、環境基準に対応するため最先端の技術を採用。効率的な排水、排ガス、粉塵処理システムを可能にする最新型ミキサーを導入してエネルギーや素材の消費量を削減し、クリーンな製造工程を実現しているという。

2019/10/1

 

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