自動車部品大手の仏フォルシアは14日、ドイツの自動車部品・タイヤ大手コンチネンタルとの折半出資の合弁会社である独SASオートモーティブ・システムズの株式50%をコンチネンタルから取得し、完全子会社化することで合意したと発表した。ロイター通信によれば、総額2億2500万ユーロ(約270億円)を投じて取得する。

SASは1996年の設立で、独南西部カールスルーエに本社を置き、コックピットシステムや内装モジュールの生産を手掛ける。欧州と北米、南米に19の拠点を置き、従業員数は4490人で、2019年の売上高は約7億ユーロ(約840億5000万円)に達する見通し。

■ラインアップを拡大
フォルシアはSASの完全子会社化により、内装モジュールのシステムインテグレーション能力を増強するほか、ディスプレーや電子機器、センサー、熱管理システムなどの製品ラインアップが拡大すると説明。フォルシアのコラー最高経営責任者(CEO)は、戦略面、財務面で同社に大きく貢献する可能性があると述べている。

2019/10/16

 

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