韓国の自動車部品大手である現代モービスは23日、自動運転車向け3Dビジョンシステムを開発する米ベロダイン・ライダー(Velodyne LiDAR)に5000万米ドルを出資することで合意したと発表した。自動運転システムの共同開発も推進するとしている。

出資比率については公表していないが、ベロダインに対しては2016年8月に米フォード・モーターが中国のインターネット検索大手である百度(バイドゥ)とともに7500万米ドルずつ、計1億5000万米ドルを出資しており、現代モービスが取得するベロダイン株はフォードを下回る可能性が高いようだ。

■アジア市場を優先、21年に量産化へ
現代モービスとベロダインは今後、不具合が発生した場合にドライバーが運転を交代する「レベル3」の自動運転システムと先進運転支援システム(ADAS)を共同開発し、2021年までに量産化を目指す。まずはアジア事情向けのシステムを開発したうえで、北米と欧州に展開していく方針だ。

ベロダインのライダー(レーザー光線を使った距離計測技術、Lidar)センサー技術と現代モービスが開発する認識ソフトウエア、カメラやレーダーなどの装置と組み合わせることで短期間に量産化が可能になるとみている。

ベロダインは2010年に最初のライダーを発売し、累計販売台数は3万基、ライダーの売上高の累計は5億米ドルに上るとされる。

2019/10/24

 

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