スイスの重電大手ABBは28日、中国の電気自動車(EV)向け充電機メーカーの上海チャージドット新能源科技(Shanghai Chargedot New Energy Technology)を買収すると発表した。チャージドットの株式67%を取得する。買収額については公表していないが、数カ月内に手続きを完了させる予定としている。
チャージドットは2009年の設立で、EVやプラグイン・ハイブリッド車(PHV)などの新エネルギー車用の充電ステーションを製造するほか、充電サービス用のソフトウエア・プラットフォームなども開発し、顧客の新エネ車メーカーや充電網運営事業者、不動産開発会社などに提供している。
中国の自動車最大手である上海汽車(SAIC)との関係も深く、上海汽車の子会社である上汽安悦充電科技がABBに次ぐ有力株主となっている。
浙江省嘉興市内の平湖市に床面積3万5000平方メートルの充電機生産工場を保有。充電パイルの生産能力は年間40万本となっている。
ABBは今後3年間でチャージドットの株式を買い増すことが可能な条項も契約書に盛り込んでいるという。
2019/10/29