2016年に復活した電動車メーカーのフィスカー(Fisker Inc)は10月31日、2021年末にスポーツタイプ多目的車(SUV)の電気自動車(EV)の生産を開始すると発表した。本格的な納車は2022年に入ってから開始するとしている。


同SUVのモデル名はフィスカー「オーシャン」で、航続距離は250~300マイル(約400~480キロメートル)となる見込み。容量80キロワット時(kWh)のリチウムイオン電池パックを搭載する。

ルーフの全面に太陽光発電パネルを搭載したほか、Tシャツの古着やペットボトルをリサイクルした原料から製造した内装材、海中に投棄された魚網をリサイクルした材料から製造したカーペットなどを採用することでサプライチェーン全体の環境性能の高さを強調した高級SUVとして売り込みたい考えだ。

■今月27日に予約受注を開始
11月27日に予約注文の受け付けを開始し、2020年1月4日に量産車と同じ仕様の車両を初公開するとしている。

現フィスカーは2016年10月の設立。最高経営責任者(CEO)を務めるヘンリック・フィスカー氏は07年にプラグイン・ハイブリッド車(PHV)メーカーの旧フィスカー・オートモーティブを設立したが、同社は13年に破たんしていた。破たん後の旧フィスカーは14年2月に中国の自動車部品大手である万向集団の傘下に入り、15年10月に社名をカルマ・オートモーティブに変更。現フィスカーとカルマには資本関係はないとされている。

2019/11/1

 

2週間無料お試し購読 購読を開始する