独ダイムラーは4日、今年5月に決定していた乗用車と大型商用車の事業の分離を実施したと発表した。新体制ではダイムラーが親会社となり、乗用車とバン事業を子会社の「メルセデス・ベンツ」、トラックやバスなどの大型商用車事業を「ダイムラー・トラック」に分社化した。以前から独立していた金融子会社については今年7月にダイムラー・ファイナンシャル・サービシズから「ダイムラー・モビリティ」に改称されている。新体制ではダイムラーの傘下にこれら3社が主要子会社として属することになった。

■ダイムラー・トラックは最大級の商用車メーカーに
新会社のメルセデス・ベンツとダイムラー・トラックはそれぞれが20人で構成される監査役会を設置する。経営側と労働側がそれぞれ10人を任命する。メルセデス・ベンツの最高経営責任者(CEO)はダイムラーのケレニウスCEOが兼務する。ダイムラー・トラックのCEOにはマーティン・ダウムが就任した。

メルセデス・ベンツの従業員数は17万5000人、ダイムラー・トラックは同10万人。ダイムラー・トラックは世界最大規模の商用車メーカーになるとしている。親会社となったダイムラー単体の従業員数は6000人で、グループ全体のガバナンスや経営戦略の策定、グループ全体に提供するサービスなどを所管するとした。

2019/11/6

 

2週間無料お試し購読 購読を開始する