自動車内装部品大手の独グラマーは5日、中国の国有自動車メーカー大手の中国第一汽車集団(一汽集団、本社:吉林省長春市)の子会社、長春一汽富晟集団(長春一汽富晟、本社:同)と、自動車内装部品の合弁メーカー「長春富晟格拉黙車両部件有限公司(GRAMMER FAWSN Vehicle Parts)」を折半出資で設立することで合意したと発表した。

合弁会社は自動車用の幅広い内装部品を開発、生産する。グラマーは、コンソールや内装部品、機能性プラスチックなどのすべての製品の開発と製造のノウハウを提供する。

グラマーは、高級乗用車から工事用車両向けにシートなど内装部品を製造。世界20カ国で事業を展開し、従業員は1万5000人。中国には工場6カ所と研究開発(R&D)施設2カ所を展開。乗用車と商用車向けの製品を幅広く生産し、同社全体の売上高の15%を中国で計上している。

一汽集団は、2018年の生産台数が320万台と中国で最多。製品はアジア、アフリカ、中南米にも輸出されている。傘下の長春一汽富晟は従業員9500人で、一汽集団の内外工場向けに部品を供給している。

2019/11/7

 

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