仏ルノーは14日、電気自動車(EV)の新型「ゾエ(ZOE)」向けに、リサイクル素材を100%使用したファブリックを開発したと発表した。


カード糸を製造する仏Filatures du Parc、自動車用シート製造の米アディエント(Adient)傘下のアディエント・ファブリクスと共同開発した。使用済みの安全ベルトや紡績くず、ペットボトルをリサイクルしたポリエルテル繊維を材料とし、新しい製法を導入することで従来の製法と比べて二酸化炭素(CO2)の排出量を60%削減したという。

リサイクル素材から製造されたファブリックは、シートカバーやダッシュボードカバー、ギアレバーブラケット、ドアの付属部品に使用され、新型ゾエの内装の8平方メートル相当をカバー。UV耐性や耐久性などの高い要件を満たしているという。

ルノーは各車両のライフサイクルを通じて環境への影響を削減し、2022年にはグループのCO2排出量を2010年と比較して25%削減する目標を掲げている。

2019/11/15

 

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