商用車大手の米ナビスター・インターナショナルはこのほど、全米自動車労働組合(UAW)がゼネラル・モーターズ(GM)の米工場で9月半ばから40日間にわたって実施したストライキの影響で、2019年度第4四半期(8~10月)中に約5000台の生産が失われたことを明らかにした。これにより、19年度の売上高が約1億4000万米ドル、調整後のEBITDA(利払い・税引き・償却前利益)が約1500万米ドル、それぞれ減少する見通しという。


■1500人の従業員に影響
ナビスターのオハイオ州スプリングフィールドのトラック組立工場ではGM全米ストの影響で部品の供給が滞り、9月に生産を一時停止。今月4日に稼働を再開している。

同社によれば、同工場の生産停止により約1500人の従業員に影響がおよび、GMのバン「Gバン」や車両総重量(GVW)4~5トンクラスのトラックに加え、ナビスターの商用車など約5000台の生産が失われたという。

ナビスターは2016年、GMから商用バンの生産を受託することで合意。17年からスプリングフィールド工場でGMのGバンの生産を開始。18年にはGVW4~5トンクラスのトラックの開発と組立を行う長期契約をGMと締結していた。

2019/11/19

 

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