在モスクワの欧州ビジネス協会(AEB)が5日発表した2019年11月のロシア国内の新車販売台数(乗用車、小型商用車)は前年同月比6.4%減の15万6848台と8カ月連続で減少した。1~11月の累計販売台数は前年同期比2.8%減の158万297台となった。

AEBの自動車製造業者委員会(AMC)のシュライバー会長は、12月の販売が前年同月の実績を上回る可能性は低いとしている。AEBは10月、19年通年のロシアの新車市場が前年比で2.2%減少すると予想していた。

■首位ラーダと2位の起亜が2カ月連続の減少
11月のブランド別の販売台数は、首位の最大手アフトワズのラーダが7.3%減の3万1217台と2カ月連続で減少。2位の起亜自動車も6.7%減の1万9612台と前月に続いて減少した。3位の現代自動車は2.7%増の1万6314台と2カ月連続の増加。4位のルノー(小型商用車を含む)は5.1%減の1万2833台と5カ月ぶりに減少に転じた。5位のフォルクスワーゲン(VW)は10%減の9160台と前月に続いて減少した。

シュコダは10.5%増の9050台と2カ月連続で増加し、前月に続いて6位。トヨタ自動車は11.8%減の8806台と8カ月連続で減少し、2カ月連続の7位だった。GAZ LCV(小型商用車含む)は24.6%増の6309台と5カ月連続で増加し、8位。日産自動車(小型商用車含む)が32.3%減の5113台で9位、三菱自動車が6.7%減の4124台で10位だった。

■モデル別首位のラーダ「グランタ」が減少
11月のモデル別販売は、ラーダ「グランタ」が5.6%減の1万2574台と減少に転じたものの、8カ月連続で首位を維持した。ラーダ「ベスタ」は12.2%減の8703台と前月に続いて減少したが、3位から2位に上昇。起亜「リオ」は9.4%減の7733台と2カ月ぶりに減少し、2位から3位に後退した。



2019/12/6

 

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