独ダイムラーは12日、西部ノルトライン=ヴェストファーレン州デュッセルドルフの工場でメルセデス・ベンツの大型バン「スプリンター(Sprinter)」の電気自動車(EV)「eスプリンター」の生産を開始したと発表した。


eスプリンターのバッテリー容量は55キロワット時(KWh)で、最大積載量は900キロ、航続距離は約150キロメートル。最高速度は時速80キロで、120キロに設定することも可能という。

デュッセルドルフ工場では昨年、新型スプリンターの生産を開始。同工場では新型スプリンターと電動パワートレインの生産を始めるに当たり、過去数年間で3億3000万ユーロ(約404億円)を投資した。将来的には、単一の生産ラインで従来の内燃機関車とEVの製造を行う。

■ウンターテュルクハイム工場で電動パワートレイン組立
ダイムラーは同日、独シュツットガルト近郊ウンターテュルクハイム(Unterturkheim)のメルセデス・ベンツ・カーズの工場で将来的に電動パワートレイン(eATS)の部品の製造と組み立てを行うと発表した。

eATSを構成するサブシステムのうち、パワートランスミッションのホイールセットや電気油圧制御システムなどの部品がウンターテュルクハイム工場で製造され、これらの組立も同工場で行われるという。

2019/12/13

 

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