フィアット・クライスラー・オートモービルズ(FCA)は20日、傘下のイタリアのダイカスト部品メーカー、テクシッド(Teksid)をブラジルの複合企業のTupyに2億1000万ユーロ(約254億6000万円)で売却すると発表した。Tupyはエンジンのシリンダーブロックやシリンダーヘッドなどの鋳造部品を製造している。売買契約は2020年下半期(7~12月)に完了する見通し。

■ブラジルとメキシコ、ポーランドにも生産施設
Teksidの前身はFerriere Piemontesiで、1917年にフィアットの傘下に入り、1978年に現在の社名に変更した。売却する資産には、ブラジルとメキシコ、ポーランドの生産施設が含まれる。

ロイター通信によれば、Teksidの売却はFCAの仏PSAグループとの合併には無関係という。FCAとPSAは18日、拘束力のある合併契約を締結したと発表しており、合併手続きは今後12~15カ月で完了する見込み。10月の両社の合意では、FCAの産業用ロボット製造部門コマウはスピンオフ(分離・独立)を計画していたが、統合後の会社の一部門にとどまることになっている。

2019/12/23

 

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