米フォード・モーターは16日、スペイン東部のバレンシア工場に4200万ユーロ(約51億円)を投資すると発表した。電池システムの組立生産ラインなどを敷設するとしている。


同工場では既存モデルであるミニバンの「S―MAX」と「ギャラクシー」のハイブリッド車(HV)、新型「クーガ(Kuga)」のHVとプラグイン・ハイブリッド車(PHV)を生産することが決まっている。これらのモデルのために電池システムを製造するラインを2本敷設する。電池システムの生産ライン敷設には2400万ユーロ(約30億円)を充てる。同ラインは今年の9月に稼働を開始する予定だ。

クーガの生産準備には1000万ユーロ(約12億円)、S―MAXとギャラクシーの生産準備には800万ユーロ(約10億円)を充てる。フォードは2020年末までにHVを含めた広義の電動車を欧州域内で14モデル展開する。

■S―MAXとギャラクシーは2500ccエンジンのHV
S―MAXとギャラクシーには排気量2500ccのアトキンソンサイクル・ガソリンエンジンを搭載し、モーターを組み合わせる。最高出力は200馬力で、1キロメートル走行当たりの二酸化炭素(CO2)排出量は140グラム。回生ブレーキのエネルギー回収効率は最大90%に達するという。

2020/1/20

 

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