スウェーデンのソフトウエア開発会社ゼヌイティ(Zenuity)は21日、IT大手の米ヒューレット・パッカード(HP)から自動運転技術向けの人口知能(AI)や関連するITインフラの供給を受けることで合意したと発表した。ゼヌイティはHPからのIT関連の全般的な支援を受けて自動運転技術の開発を加速する。

ITインフラは具体的には世界各地で試験走行などを行っている自動運転車両やソフトウエア開発センターからデータを収集して分析、蓄積するコア・データプロセッシング・サービスや、あらゆる端末をカバーするサービスベースのIT環境の構築と維持などを含んでいる。

ただし、今回の契約にともなう金銭的条件については公表していない。HPは今年の夏ごろからスウェーデンで最初の役務提供を開始する。

■ゼヌイティ製システム、吉利など採用決定済み
ゼヌイティは、スウェーデンの自動車安全システム・電子部品大手のオートリブから2018年12月にスピンオフ(分離・独立)したヴィオニア(Veoneer)とボルボ・カーズの合弁会社。同社の自動運転システムはすでに19年3月、ボルボのEV専用ブランドであるポールスター(Polester)の「ポールスター2」に採用が決まった。19年6月にはボルボの親会社である浙江吉利控股集団傘下の吉利汽車もゼヌイティ製システムの採用を決めている。

2020/1/22

 

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