バンパーなど自動車部品のメーカーで、中国・上海証券取引所に上場する凌雲工業(Hebei Lingyun Industrial Group、本社:河北省保定市)は22日、2019年本決算の純損益が4800万~7200万元(約7億6000万~11億5000万円)の赤字になるとの予測を発表した。中国の新車販売の低迷による受注減少などが響いたとしている。

完成車メーカーからの受注減で、設備の稼働率が低下。単価当たりの固定費が上昇して利益を圧迫した。また、自動車の軽量化やモジュラー化、新エネルギーへの対応などで、研究開発費が増大した。

さらに、2015年に買収した同業の独ヴァルダシャフ・オートモーティブ(Waldaschaff Automotive)がポルシェやBMW、アウディからの新製品の受注に相次ぎ成功した結果、設備投資が拡大したことも影響した。同社が受注した新製品は本格生産がまだ始まらず、現時点では利益を生んでいない。

2020/1/23

 

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