米フォード・モーターは29日、高級車ブランドのリンカーンとして初の電気自動車(EV)を提携先である新興EVメーカーのリヴィアン・オートモーティブ(Rivian Automotive)が開発したプラットフォームを共用して生産すると正式に発表した。

リヴィアンが開発している「フレキシブル・スケートボード・プラットフォーム(flexible skateboard platform)」を使用してリンカーンのEVを共同開発する。ただし、リヴィアンに生産委託を行うかどうかについては言及していない。

■メキシコ工場でのMKZの生産終了
その一方でフォードは、メキシコ北部のエルモシージョ(Hermosillo)工場でのセダン「MKZ」の生産を年内に終了すると言及した。同工場では複数のモデルの生産準備を進めるとしており、リンカーン初のEVも同工場で生産される可能性がある。

フォードは昨年4月、リヴィアンに5億米ドルを出資すると発表。その際にはフォードはリヴィアンの車台を活用し、新型EVを生産する方針と報じられていた経緯がある。

リヴィアンは2009年の設立で、17年1月には15年7月まで三菱自動車の車両を生産していたノーマル市の工場を200万米ドルで取得。リヴィアンに対しては、フォードのほか、米アマゾン、住友商事も出資している。

2020/1/30

 

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