小糸製作所は5日、先進運転支援システム(ADAS)と自動運転向けのライダー(LiDAR、レーザー光線を使った距離計測技術)の製造と販売を手掛ける米セプトン・テクノロジーズ(Cepton Technologies)の株式を取得したと発表した。出資額は5000万米ドル。

小糸製作所は人と機械の視界をサポートする照明器技術の開発に加え、各種センサーの開発に取り組んでいる。この一環として、以前から車載用ライダーの共同開発を行っていたセプトンと資本提携し、高性能ライダーの実用化に向けて関係強化を図ることを決めた。

セプトンは2016年の設立で、カリフォルニア州サンノゼに本社を置く。同社のライダーは遠方を高解像度で検知できる性能を持ち、広範囲を検知するためのスキャン方法に独自技術を採用。従来のモーター回転式やミラースキャン式とは異なり、機械的な摩耗がなく、耐久性に優れたシンプルな構造であるため、自動車部品に求められる高い信頼性や量産性、コストの両立が可能になるという。

両社は今後、高性能で高い信頼性を持つライダーの量産化に向けて開発を加速させるとともに、小糸製作所の自動車照明器技術と組み合わせたランプの実用化に向け、共同開発に取り組む計画だ。

2020/2/6

 

2週間無料お試し購読 購読を開始する