BMWは6日、独バイエルン州ディンゴルフィン工場内の電動パワートレイン生産工程で増員を行うと発表した。同工程の従業員数を現在の600人から年内に1400人まで増やす方針だ。将来的には2000人まで増員すると見込んでいる。


■面積は10倍増を計画
同工程の名称は「Competence Centre for E-Drive Production」で、電気自動車(EV)やプラグイン・ハイブリッド車(PHV)用のモーターや電池システムなどを製造している。現在の床面積は8000平方メートルだが、8万平方メートルまで拡張する予定となっている。

また、同工程に隣接してサプライセンターを数年内に建設する方向で検討を進めているとした。同センターは電動パワートレインの製造に必要な部品や材料などをストックし、必要に応じて最適な形で供給する「物流プラットフォーム」としての機能を担う。

今回の増員による生産量の増加分については言及していないが、EVやPHVのモデル数の増加により、電動パワートレインの必要量が前年比で倍増したと説明。大型セダンの「5シリーズ」ではPHVの販売が好調で、その割合は5台中1台に達しているとした。

■23年には電動車が25モデルに
今年もスポーツタイプ多目的車(SUV)の「X1プラグイン・ハイブリッド」とSUVタイプのEVである「iX3」を投入する予定で、ミニブランドを合わせた電動車のモデル数は14に達する。2023年には25モデルまで増えることから、電動パワートレインの増産が必要と判断した。

同社はグループの販売台数に占める電動車の割合が2021年に4分の1、25年に3分の1となり、2030年には半分に達すると予測している。

2020/2/7

 

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