半導体メーカーの米オン・セミコンダクター(本社:アリゾナ州フェニックス)は7日、ベルギー北西部アウデナールデ市に保有する製造施設の売却を検討していると発表した。同製造施設は、品質管理に関するIATF(国際自動車産業特別委員会)16949:2016のグローバルな業界基準を満たす車載認証に適合している。売却に向け、買い手の選定を開始する。

オン・セミコンダクターは、ベルギーの工場が多種多様な技術をマネジメントできる豊富な経験を有する高いスキルを持つ人材が勤務していることや、世界の自動車業界をリードするイノベーションを有する自動車メーカーや多くの協力会社に近い地理条件を考慮すると、同拠点が魅力的な半導体製造資産だと主張。面積4万4000平方メートルの同施設では、同社の低電圧、中電圧、高電圧のアナログCMOS集積回路とBCD(バイポーラ・CMOS・DMOS)テクノロジー製品の製造を行っている。

同社はまた、ベルギーの製造拠点の売却先と相互に合意可能な条件の下で供給契約を締結することも計画しているという。

2020/2/10

 

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