ニッパツ(日本発條)は2月28日、グループ会社の米NHKシーティングオブアメリカ(NSA、本社:インディアナ州フランクフォート)が自動車用シート工場を新設すると発表した。顧客であるSUBARU(スバル)の米生産拠点、スバル・オブ・インディアナ・オートモーティブ(SIA)の生産能力の増強に対応する。2021年上半期(1~6月)の稼働を予定する。

NSAの新工場の敷地面積は約18万5000平方メートルで、投資額は約3700万米ドル。自動車用完成シートを生産する。新工場に完成シートの生産ラインを集約し、顧客の生産能力の増強に対応する一方、現行の工場はシート金属フレームやウレタンパッドなど、構成部品の生産工場として引き続き使用する。

NSAの旧社名はゼネラル・シーティング・オブ・アメリカ(GSA)で、1987年にニッパツと米リア・コーポレーションが設立。ニッパツは2006年にGSAを完全子会社化し、現在の社名に変更した。主な供給先は、SIAのほか、日産ノースアメリカなど。

2020/3/2

 

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