アルミニウム圧延大手の米ノベリスはこのほど、BMWと提携してアルミニウム部品のリサイクルシステムを確立したと発表した。ノベリスは昨年初めから、BMWの独バイエルン州ディンゴルフィン工場からアルミスクラップを回収し、自社の工場でリサイクルを行っていた。

新たな工程では、アルミスクラップを再溶融して合金化し、インゴットとして圧延。その後にノベリスの工場で処理をし、アルミシートとして顧客に供給する。これにより、一次アルミニウムを使用した場合に比べて温室効果ガスの排出を95%削減できるとした。これは二酸化炭素(CO2)の排出量にして約12万トン分に相当する。

■フォードやJLR、ボルボとも協業
ノベリスはBMWのほか、フォード・モーターやジャガー・ランドローバー(JLR)、ボルボなどとクローズドループ(閉ループ)システムの運用で提携している。

ノベリスは近年、リサイクル加工が容易な新合金を製造している。これにより、同社の製品の再生利用率は2011年の33%から61%に上昇したという。

2020/3/9

 

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