自動車接合部品の独ノルマ(NORMA)は10日、米国の電気自動車(EV)メーカー向けに熱管理ラインシステムを開発していることを明らかにした。2020年末から2026年までに、同EVメーカーの合計で約25万台のピックアップトラックとスポーツタイプ多目的車(SUV)に搭載される予定。供給先のメーカー名や契約額などは公表していない。

熱管理ラインシステムは、メキシコ北東部ヌエボ・レオン州モンテレイ工場で製造されている。電池システムだけでなく、駆動システムとオンボードエレクトロニクスの熱管理にも使用され、電気モーターやパワーエレクトロニクス、HVAC(暖房・換気・空調)システムの最適な動作温度を維持。バッテリー内部の熱管理システムにも接続され、バッテリーの性能を最適化し、寿命を延ばすのに役立つ。

同社の熱管理ラインシステムは、熱可塑性多層ラインで構成され、従来のゴム製ラインと比較して重量を約60%削減。単一車両のラインシステムの全長は約25メートルに達する。

2020/3/11

 

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