ドイツの化学大手BASFとフィンランドのフォータム(Fortum)、ロシアのノルニッケル(Nornickel)の3社はこのほど、電気自動車(EV)市場を支える電池リサイクルの共同事業をフィンランド南部ハルヤヴァルタ(Harjavalta)で行う基本合意書に調印した。


同共同事業により、使用済み電池に含まれる重要な金属を抽出し、原料として電池材料製造に再利用するサイクルを確立させ、電池循環システムの構築を実現するとしている。

リサイクル電池の金属を使用して電池材料を製造することにより、EV生産時の二酸化炭素(CO2)排出量の大幅な削減が可能になる。また、リサイクルプロセスにフィンランドの再生可能な電力を使用することで、さらなるCO2削減を達成することができるという。

BASFは同共同事業で開発されるプロセスで生まれるリサイクル材を、フィンランドのハルヤヴァルタに建設を計画している電池材料の前駆体工場で使用する予定。

2020/3/13

 

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