中国の磁性材料メーカーで、深セン証券取引所創業板上場の煙台正海磁性材料(正海磁性、本社:山東省煙台市)がこのほど発表した2019年12月期通期決算は、売上高が前期比7.1%増の17億9900万元(約282億円)、純利益は前年の3倍の9312万元(約14億6000万円)だった。

19年はネオジム磁石材料の売上高が44.1%増加し、営業利益も35.3%増えた。一方、新エネルギー車(NEV)用駆動システムは、売上高が68.3%減、営業利益は45.8%減となった。政府のNEV補助金の縮小によって完成車の在庫が増えたことに加え、原材料費の上昇により利益が圧迫を受けた。

同社は20年も自動車、家電、風力発電を3大戦略市場と見なし、一層の開拓を進める方針。エレベーターや工場オートメーション、コンシューマーエレクトロニクス部門でもシェアの引き上げを目指すとしている。

2020/3/26

 

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