メキシコの複合企業アルファグループ傘下の自動車向け鋳造部品メーカーであるネマック(Nemak)は7日、複数の工場で操業を停止したと発表した。新型コロナウイルスの感染拡大から従業員を保護すると同時にコスト削減を図るとしている。

操業を停止した工場の具体的な名称などについては言及していない。一部の生産ラインだけを停止し、ほかのラインでは操業を継続している工場もあるとしている。

同社は操業停止以外にも出入り口でのチェックポイントの設置や施設の消毒、労働時間の短縮などの施策を講じたとしている。

■人工呼吸器の部品を生産
今月1日にはヌエボ・レオン州モンテレイ(Monterrey)の研究開発(R&D)センターにある3Dプリンターで人工呼吸器の主要部品であるスプリッターを生産すると表明していた。

同社はエンジンや電動車のパワートレイン向けのアルミニウム鋳造部品を主力製品としており、昨年の売上高は40億米ドルに上る。世界38箇所に工場を展開しており、従業員数は2万3000人となっている。

2020/4/9

 

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