米フォード・モーターは16日、2020年第1四半期(1~3月)の合弁事業を含む中国の販売台数が前年同期比34.9%減の8万8770台だったと発表した。19年第4四半期(10~12月)の中国販売は14.7%減の14万6473台だった。新型コロナウイルスの感染拡大に伴う生産停止や需要の低迷の影響を受けた形だが、感染拡大が抑制され、すべてのディーラーが販売を再開したことから、3月の中国販売は4万707台と1~3月の販売の約46%を占め、前年同月の75%の水準まで回復したとしている。


■フォードブランドは29%減
1~3月の販売台数の内訳は、フォードブランドが29.1%減の5万2937台で、このうちスポーツタイプ多目的車(SUV)「エスケープ」が2695台を販売した。リンカーンブランドは37%減の6096台だった。リンカーン初の中国生産車である新型車「コルセア(Corsair)」は3月に発売し、755台を販売した。

■江鈴汽車は43%減
フォードが出資する商用車メーカーの江鈴汽車(JMC、本社:江西省南昌市)の販売は42.8%減の2万9737台で、このうち小型トラックが1万5125台、ピックアップトラックが9057台で、フォードの商用バン「トランジット」が約6900台に上っている。JMCは3月だけでトランジットを約3700台販売。これは前年同月の92%の水準となる。

フォードの中国販売は17年後半から減少し始め、17年通年は前年比6%減、18年通年は37%減、19年通年は26.1%減と3年連続で減少している。

2020/4/17

 

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