独フォルクスワーゲン(VW)は22日、米テネシー州チャタヌーガ工場の生産を5月3日から再開する計画を明らかにした。同工場は新型コロナウイルスの感染拡大に伴う規制により、3月21日から一時閉鎖していた。

VWは「現在の状況を評価した後、明確な安全対策の下、従業員の健康を最優先事項として生産を再開することを決定した」と説明。当初は週5日間、1日8時間の体制で生産を再開する。シフトと休憩については、重ならないように時間をずらす。

同社は従業員同士の接触を制限し、安全な作業スペースを確保するため、90以上の新しい対策を導入。これには、マスクや手袋などの個人用保護具の提供、入口での体温チェック、 6フィート(約1.8メートル)間隔のバリケードとフロアマーキング、従業員のシャトルバスでの輸送の中止などが含まれる。

VWのチャタヌーガ工場は2011年4月に生産を開始。現在は中型セダン「パサート」と中型スポーツタイプ多目的車(SUV)「アトラス」を製造している。従業員数は約3800人。

2020/4/23

 

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