日野自動車と中国の二次電池・自動車メーカーの比亜迪(BYD)は23日、商用EV(電気自動車)開発での協業を中心とする戦略的パートナーシップ契約を締結したと発表した。


両社は今後、協業を通じて商用EVの開発を加速し、ニーズに合った最適な商品をタイムリーに市場導入していくことを目指す。まずは個別のEV製品の開発から協業を始め、さらには両社の知見を活用し、EVの普及促進に向けて販売面や周辺事業でも協力していく計画。

BYDの副総裁兼商用車部門の最高経営責任者(CEO)である王杰氏は「BYDと日野は、電動商用車の技術革新とグローバルでの普及促進に取り組んでいる」としたうえで、「中国と日本の企業が協力することにより、先端技術と確かな実績を生かして商用EVを開発し、グローバル規模の普及促進をさらに加速していく」と述べた。

日野の取締役・専務役員の中根健人氏は「BYDのEV開発の実績と、日野の長年のハイブリッド車開発で培ってきた電動化技術と信頼性を融合させ、顧客に最適な製品をスピード感をもってマーケットに展開していく」としている。

■BYDの電気バスは累計販売5万台超
BYDは1995年の設立。電池やモーター、半導体デバイス、電子制御などのEVの中核技術に強みがあり、乗用車や商用車、フォークリフト、電池を含むトータルエネルギーソリューションを提供している。2011年に広東省深セン市で同社の電気バス「K9」が営業運行を開始して以来、BYDの電気バスは50を超える国・地域の300以上の都市で導入。累計販売台数は5万台以上に上り、電気バスの販売では世界トップとなっている。

2020/4/24

 

2週間無料お試し購読 購読を開始する